徳間文庫『首取物語』の装画を制作しました。
[著者:西條奈加 / 出版社:徳間書店(2024年10月 刊行) / 装丁:AFTERGLOW

書籍の内容

少年は、空腹に耐えかねて、目の前にいる男の握り飯を奪った。その行為を何度も繰り返していることに気づいたとき、首だけの男に出会う。
男は少年と同じく過去の記憶を無くしていた。侍だったということ以外は。
二人は様々な国へ飛ばされ、少しずつ記憶を取り戻していく。
彼らはなぜ、記憶を無くてしまったのか? 男はなぜ、首だけの姿になってしまっているのか?
第164回直木三十五賞を受賞した著者が、『千年鬼』に続き贈る和風ファンタジー。

徳間書店ウェブサイト内紹介ページより

制作の詳細

構図の違うラフを3点ほどご提案して、この構図に決まりました。
少年・トサが、首だけになってしまった侍の男・オビトを、布で包み木の棒の先に吊るして森の中を歩く様子を描いています。
子供が首を持って歩くという様が、怖さや不気味な印象を与えないよう、むしろ非日常的な違和感が可笑しさを醸し出せるような雰囲気を意識して、二人の表情などを明るく柔らかいものにしようと努めました。

イラスト制作データ

制作点数装画1点
制作日数約10日
サイズ天地148mm×左右363mm(掲載サイズ)
納品形態PSDデータ、CMYK
  • データは参考です。実際の制作時とは異なる場合があります。
  • 制作日数は純粋な制作のみの日数です。実際の納期はこの日数にお打ち合わせやクライアント様の確認日数などが加算されます。