徳間書店『からさんの家 まひろの章』および『からさんの家 伽羅の章』の装画を制作しました。
[著者:小路幸也 / 出版社:徳間書店(2023年8月・9月 刊行) / 装丁:AFTERGLOW

書籍の内容

まひろの章

まひろの家族事情は、ちょっと複雑。実の両親は幼い頃に離婚。父親は再婚した母親とともに事故で死亡。義母の妹に引き取られるも、彼女が結婚した相手の転勤で北海道へ行くことになるが、高校卒業間近だったので、同行せず、新しい父親の母が住む家に引っ越すことになった。
義理の祖母となった三原伽羅は、詩人で小説家で画家で、女優だったうこともある多才な女性。
彼女が住む東京の下町にある古い洋館には、新進の芸術家、建築家志望の学生、バーを営む歌手の女性といった個性的な面々が住んでいる。
新しい環境の中、ユニークな同居人たちとともに暮らすまひろの日常を描く。
ドラマ化もされた「東京バンドワゴン」や「花咲小路」などの人気シリーズをもつ著者が描く、新しい家族小説。

徳間書店ウェブサイト内紹介ページより

伽羅の章

東京・根津。言問通りの近くに建つ古い洋館に住む三原伽羅は、詩人で小説家で画家、女優だったこともある多才な女性。
昭和・平成・令和と、自分に正直に生きた彼女の人生は、この経歴からもわかるとおり、波瀾万丈。
そんな彼女に、息子の結婚相手の義理の娘・まひろという孫が出来た。
建築家志望の柊也、新進芸術家のタロウ、建築会社勤務の男性、バーを営む祐子という、個性的な面々が下宿している家での共同生活。
その暮らしに、様々な事件と変化が……。
ドラマ化もされた「東京バンドワゴン」や「花咲小路」などの人気シリーズをもつ著者が描く、新しい家族小説

徳間書店ウェブサイト内紹介ページより

制作の詳細

文芸誌「読楽」にて連載されていた際に挿絵を描かせていただいた『からさんの家』が単行本化されることに伴い、書籍の装画も担当させていただきました。
「まひろの章」と「伽羅の章」の上下巻に分かれているため、それぞれの巻の特徴を意識しながら、繋がりがわかるよう制作しています。

「まひろの章」は、からさんの家を全面的に見せるようにしたいと考えました。
主人公・まひろが初めてからさんの家に来た場面をイメージして、レンガ造りの家にまひろが驚いている心境や、これからの新しい生活への期待などを表せるよう、まひろの目線と同じ、少し見上げるようなアオリの構図にしています。

「伽羅の章」では、まひろの章と同様、からさんの家を全面的に見せるようにしましたが、まひろの目線で物語が綴られていた前章から、からさんの目線へと変わるため、からさんから見た家の住人たちの日常が垣間見れるようなイメージにしたいと考え、前章とは別構図の俯瞰で描写しました。

イラスト制作データ

制作点数装画2点
制作日数2点で約20日(1点約10日)
サイズ天地200mm×左右315mm(制作サイズ)
納品形態PSDデータ、CMYK
  • データは参考です。実際の制作時とは異なる場合があります。
  • 制作日数は純粋な制作のみの日数です。実際の納期はこの日数にお打ち合わせやクライアント様の確認日数などが加算されます。