徳間文庫『大久保家の人びと』シリーズの装画を制作しました。
[著者:井川香四郎 / 出版社:徳間書店(2023年1月~ 刊行) / 装丁:ムシカゴグラフィクス]
書籍の内容
第1巻「直参旗本の娘の結婚」
三河以来の直参旗本の大久保家。
徳間書店ウェブサイト内紹介ページより
徳川家康・秀忠・家光と三代の将軍に仕え、天下の御意見番として有名な彦左衛門と同族で、当代の彦右衛門は神田駿河台に屋敷を拝領して、御書院番頭を勤めている。
十二人の子沢山ゆえ、禄高千石といえど、暮らしぶりは質素。清貧を心がける家訓ゆえ、なんとかやっていけている。
ある日、近くに住む佐伯主水亮に公金横領の疑いがあると、老中の阿部正弘から調べを仰せつかる。
調べが難航するなか、四女の水奈が、主水亮の嫡男の虎之助と夫婦になりたいと言い出して……。
幕末の天災飢饉や諸外国の来訪で混乱した世の中を、逞しく生きていく大家族を描く、書下し痛快時代小説。新シリーズ開幕!
第2巻「天下動乱の父子獅子」
天下の御意見番として知られた大久保彦左衛門。
徳間書店ウェブサイト内紹介ページより
その子孫である直参旗本の彦右衛門は、御書院番頭として、将軍家定に仕え、自身も〈天下の御意見番〉と呼ばれている。
ある日、家族総出で菩提寺に先祖供養に行ったおり、「寄進すれば、救われる」と叫ぶ、怪しげな修験僧たちに遭遇する。
それは、恐るべき陰謀の端緒だった。
黒船の来航で世情が騒がしくなるなか、千石の直参旗本の彦右衛門は、十二人の子供たちと孫たちとともに困難に立ち向かっていく。
各社で人気シリーズを持つ著者による書下し痛快時代小説の第二巻!
制作の詳細
第1巻「直参旗本の娘の結婚」
幕末が舞台の時代小説のカバーイラストということで、ラフを2点ご提案して、当主の彦右衛門を中心に大久保家の主要な人物たちを大きめに描写した構図に決定しました。
表情・仕草などにそれぞれの性格や特徴が出せるよう意識し、カバーを見た際に大久保家ひとりひとりの個性の豊かさを感じてもらえるよう制作しています。
第2巻「天下動乱の父子獅子」
今巻で江戸で騒動を起こそうとする修験者や雲水姿の浪士たちを背景に配置し、それを阻止しようとする大久保家当主の彦右衛門と息子の龍太郎・拓馬の3人を手前に描写して、対立関係の構図を意識しながら制作しました。
また、背景に炎を描き入れ、黒船の来航以来、慌ただしく変化する情勢や江戸で起こる騒動や事件を表現しています。
イラスト制作データ
制作点数 | 装画1点 |
制作日数 | 平均・約15日 |
サイズ | 天地148mm×左右105mm(掲載サイズ) |
納品形態 | PSDデータ、CMYK |
- データは参考です。実際の制作時とは異なる場合があります。
- 制作日数は純粋な制作のみの日数です。実際の納期はこの日数にお打ち合わせやクライアント様の確認日数などが加算されます。